5年ぶりに諏訪湖・御神渡が出現

三上岳彦

諏訪地方における冬季の寒暖の指標ともなる「御神渡」が2013年1月以来5年ぶりに出現しました。早速現地に出かけて観察し、写真に収めました。

全面結氷した諏訪湖(2018年2月4日:筆者撮影)

 

下諏訪・赤砂崎より東方を望む(2018年2月4日:筆者撮影)

 

同上、近接撮影(2018年2月4日:筆者撮影)

 

東岸の高木付近(御神渡の東端)から赤砂崎方向を望む(2018年2月4日:筆者撮影)

 

今冬は、西日本を中心に厳しい寒さとなりましたが、意外にも諏訪地方の1月平均気温は平年並の-1.3℃で、御神渡発生に不可欠の最低気温-10℃以下の日数も2日間しかありませんでした。そのせいか、全面結氷とはいえ、湖岸の氷は一部開いていて水面でカモの泳ぐ姿も見られました。2月5日に拝観式が行われ、氷の厚い年には湖面を御神渡に沿って徒歩移動するのですが、今回は危険回避ということもあり、主として陸上からの拝観となったようです。
また、寒気が長続きせず、氷の盛り上がりが小さくなってしまったのは残念ですが、温暖化で御神渡そのものが消滅してしまったのではないことに安堵しました。

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その後、低温が続いたために御神渡はさらにせり上がり、久しぶりの見事な姿を現しました。ちなみに、日最低気温は、-10.9℃(2月8日)、-11.3℃(2月9日)でした。

下諏訪・赤砂崎付近(2018年2月10日:筆者撮影)

 

 

 

 

 

 

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