お知らせ
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- 2019.12.2
- コラムを更新しました『江戸時代の風雨災害と大飢饉』
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- 2018.12.5
- コラムを更新しました:「ペリー艦隊による江戸時代末期の気象観測記録」
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- 2018.11.9
- 一般向け国際シンポジウム「歴史の中の気候、気候の中の歴史」を11月17日(土)に開催します
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- 2018.8.7
- ACRE (Atmospheric Circulation Reconstructions over the Earth)国際会議が2018年11月に東京で開催されます
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- 2018.3.4
- 地理学会・気象学会での関連集会のお知らせ
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- 2018.2.11
- 長崎・出島の商館長日記データ(1700年~1860年)を公開しました
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- 2018.2.5
- コラムを更新しました。
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- 2018.1.29
- JCDPウェッブサイトを全面更新しました
JCDPにようこそ!
気象データは、原則として気象観測による定量的なデータに限られますが、気候データは、気象データに加えて毎日の天気や季節現象を記載した文書記録など、長期的な気象・気候の情報をすべて含んでいます。JCDPでは、過去から現在までのあらゆる気候データに関して国内外に情報発信を行っていきます。
日本の場合、公式の気象観測は1872年(明治5年)に函館気候測量所(現:函館地方気象台)で開始されましたが、それ以前にも19世紀前半の江戸時代から各地で気象観測が行われていたことが、私たちの研究グループの調査・研究で明らかになっています。また、東アジアや東南アジアなどでも、公式の気象観測所設立前からの観測記録が残されていますが、それらは放っておくと散逸して喪失してしまいます。

日本国内やアジア諸国に残されている膨大な気象観測記録を収集し、画像ファイル化したり、数値データとしてデジタル化する活動は、「データ・レスキュー」と呼ばれ、世界中の研究機関・研究者が熱心に取り組んでいます。
こうした気象観測データだけでなく、日本には江戸時代の日記に記載された毎日の天気記録が多数残されており、その一部は書籍として刊行されていますが、膨大な量の日記原本が全国各地の図書館や資料館に保管されていることはあまり知られていません。中でも、17世紀以降の藩日記には毎日の天気が記載されていることが多く、それらを収集してデジタル化する作業も進められてきました。これも日本独自の「データ・レスキュー」活動と言えるでしょう。

JCDP(日亜気候データ計画)では、このようにして収集され、デジタル化された気候データを、可能な範囲で国内外に公開し、関連研究者・教育者のみならず、一般の方々や報道機関にも有効活用して頂くことを目指しています。また、コラムでは、随時JCDPコラム担当者が気候・気象データレスキューや気候変動に関する情報を発信していきます。